苦労して網戸を外し、きれいに掃除や張り替えを終えた後、最後の難関が待ち受けています。それは、外した網戸を「元通りにはめる」という作業です。実は、「外すのはできたけど、はめるのがうまくいかない」という方は意外と多く、ここでつまずいてしまうと、せっかくの努力が台無しになりかねません。しかし、心配はいりません。はめ方にも、外し方と同様に正しい手順とコツがあります。それを理解すれば、作業は驚くほどスムーズに進みます。まず、はめる前の準備として、網戸が走る上下のレールをきれいに掃除しておきましょう。ゴミが残っていると、うまくはまらなかったり、はまった後の動きが悪くなったりする原因になります。そして、いよいよはめる作業です。基本的な手順は、外した時と全くの「逆」になります。つまり、「上から先にはめる」のが鉄則です。網戸全体を少し斜めに傾けながら、まず上部のフレームを、上側のレールに深く、そして確実にはめ込みます。この時、まだ解除したままの「外れ止め」が邪魔にならないように注意してください。上側が完全にはまったことを確認したら、次に、網戸の下部を持ち上げるようにして、下のレールの上にゆっくりと乗せます。カチッという感触と共に、網戸がレールに収まるはずです。これで、網戸は元の位置に戻りました。しかし、ここで絶対に忘れてはならないのが、最後の仕上げです。それは、外す時に緩めた「外れ止め」を、再び元の位置に戻して固定することです。外れ止めを上側のレールに引っかかる位置までスライドさせ、ドライバーでネジをしっかりと締めてください。これを忘れると、網戸が落下防止機能を失った非常に危険な状態になってしまいます。最後に、網戸を左右に数回動かしてみて、スムーズに動くか、ガタつきはないかを確認すれば、全ての作業は完了です。「上からはめて、下を乗せる。最後に外れ止めを締める」。この順番さえ守れば、もう網戸のはめ方に悩むことはありません。