日々の接客の中で、網戸の戸車を探しに来られるお客様が最も苦労されているのは、種類の多さと、どれが自分の家の網戸に合うのかという判断基準です。ホームセンターの金物コーナーの担当者に、選び方のコツをインタビューしました。担当者によれば、まず最初に確認すべきなのは、戸車の車輪がレールに「乗る」タイプなのか、レールの「溝を走る」タイプなのかという点です。最近の住宅の多くはレールの上に凸型の山があり、戸車にはその山を受けるための溝(R型)がありますが、古い公団住宅などではレールが平らで、戸車側が平らなタイプを使用していることもあります。これを取り違えると、網戸がすぐに脱線してしまいます。次によくある間違いは、車輪の直径だけを見て選んでしまうことです。戸車において最も重要なのは、車輪を支える「ケースの形状」です。網戸の下枠のアルミ断面図を想像してください。その空洞部分にスッポリと収まり、かつ固定位置が一致しなければ取り付けは不可能です。担当者は「可能であれば、古い戸車を1つ外して持ってきていただくのが一番です」と語ります。店頭には実物と重ね合わせて確認できるゲージや、主要メーカーのカタログが用意されているため、現物があれば専門スタッフが適合品をすぐに特定できます。また、最近のトレンドとして、シリコン製やポリアセタール製の車輪が増えています。これらは金属製に比べて音が静かで、レールを傷つけにくいというメリットがあります。一方で、重い掃き出し窓用の網戸には、荷重に耐えられるようダブル車輪タイプや、ベアリング内蔵の高品質な戸車を選ぶことで、驚くほど軽い力で動かせるようになります。もし廃盤で同等品がない場合には、ネジ位置をスライドさせて調整できる汎用タイプの戸車を紹介することもありますが、その際も「枠の厚み」だけは変えられないため、必ず元の戸車より薄いもの、あるいは同等の厚みのものを選ぶようアドバイスしているそうです。網戸の戸車は1つ数百円から1000円程度の安価な部品ですが、その選び方一つで、エアコンを止めて自然の風を取り入れる快適な生活が送れるかどうかが決まります。迷ったときは、無理に自分で判断せず、古い部品とサッシのメーカー名という2つの情報を持って、ぜひプロの知見を頼ってほしいとのことでした。
ホームセンターの担当者に聞く網戸の戸車の賢い選び方