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提示された価格以外に発生する意外な出費
リフォームを計画する際、多くの人が業者の見積書に記載された金額を総予算と考えてしまいますが、実際には見積もり以外に発生する「見えない費用」が意外と多く存在します。これらを事前に把握しておかないと、工事中や完成間近になって家計を圧迫する事態になりかねません。まず代表的なのが、家具の移動や預かりにかかる費用です。家全体のフローリングを張り替えるような大規模な工事では、家財道具をすべて一時的に外へ運び出す必要があります。トランクルームのレンタル代や、引越し業者への往復の依頼費で、10万円から30万円程度の出費が追加で発生することがあります。また、工事期間中に家を空ける必要がある場合は、仮住まいの家賃や初期費用も考慮しなければなりません。次に、マンションリフォームで多いのが、近隣への挨拶回りにかかる手土産代や、工事車両の駐車場代です。特に都市部のリフォームでは、近隣のコインパーキング代が1日あたり数千円かかり、1ヶ月の工事であれば合計で10万円近い出費になることもあります。これが見積もりに含まれていない場合は、実費として請求されることになります。さらに、契約後のプラン変更による増額もよくあるケースです。ショールームで実物を見て、当初予定していたものよりワンランク上の蛇口やスイッチプレートを選んでしまうと、1つひとつは数千円の差でも、家全体で見れば数十万円の跳ね上がりになります。加えて、自治体に提出する確認申請などの手数料や、リフォームローンの保証料、印紙代といった事務的な諸費用も忘れがちです。また、工事完了後には、新しい空間に合わせてカーテンや家具を新調したくなるという「リフォームマジック」が起こりやすく、このインテリア費用が予算を大幅に圧迫することも珍しくありません。リフォームを成功させるためには、業者に支払う価格そのものだけでなく、これらの付随する出費をあらかじめ2割程度見込んでおき、余裕を持った資金計画を立てることが、精神的な安らぎを得るために不可欠な知恵と言えるでしょう。見積書の数字の先にある、暮らし全体のコストを俯瞰する視点を持つことが大切です。