リフォームでポストを新調する際、デザインと同様に、あるいはそれ以上に慎重に吟味すべきなのが素材の選択です。ポストは1日24時間、365日、過酷な屋外環境に晒され続けます。強い直射日光による紫外線、雨や雪による湿気、さらには地域によっては潮風や排気ガスなど、劣化の原因となる要素は枚挙にいとまがありません。まず、最も一般的で信頼性が高いのがステンレス製です。特にSUS304と呼ばれる高品質なステンレスを用いたポストは、非常に錆びに強く、適切な清掃を行えば数十年単位で美しさを保つことができます。ただし、ステンレスと言えども全く錆びないわけではなく、表面に付着した「もらい錆」を放置すると腐食の原因になるため、定期的な水拭きが必要です。次に、アルミ製もリフォームでは人気の素材です。アルミの最大の長所は、軽量でありながら腐食に極めて強く、複雑な意匠を施した鋳物製品も作れる点にあります。ヨーロッパ調のクラシックなデザインや、モダンな流線型のフォルムを求めるなら、アルミ製が有力な候補となります。また、最近注目されているのが高耐候性の樹脂素材や、特殊なコーティングを施したガルバリウム鋼板です。これらは木目調や石目調といった多様な質感を表現できるため、住宅の外壁材とコーディネートしやすいというメリットがあります。一方で、木製のポストはナチュラルな魅力がありますが、定期的なオイル塗装などのメンテナンスを怠ると、急速に腐朽が進んでしまうため、屋根のある場所に設置するか、相応の覚悟を持って選ぶ必要があります。沿岸部などの塩害が懸念される地域では、塗装の質にも注目してください。粉体塗装(パウダーコーティング)は塗膜が厚く、傷や衝撃に強いため、過酷な環境下でのポストリフォームには最適です。せっかくのリフォームですから、目先の価格の安さだけで選ぶのではなく、その素材が自分の住む地域の気候に耐えうるか、そして数年後にどのような姿になっているかを想像して選ぶことが、結果として最も安上がりで後悔のない買い物となるのです。